スケール除去 | 事例05 高圧コンプレッサーが急に止まってしまうのはスケールが原因
高圧コンプレッサーを冷却するためのクーリングタワー(冷却塔)の事例において、スケールでフィルターが詰まり、コンプレッサーが停止する問題が発生していました。この問題の解決策として、薬剤や電源を必要とせず、簡単に設置できる水質改善器具のアクアクリスタルリング(以下ACR)を設置しました。
目次
事例の概要
■相談内容
高圧コンプレッサーが停止する問題が発生し、スケールの除去が必要との相談が寄せられました。具体的には、フィルターにスケールが蓄積され、過熱してしまい、それが停止の原因となった状況でした。
設置場所 | 東京都 / ICチップ製造会社 |
設備 | 丸型クーリングタワー (冷却塔) |
ACR設置前
ルーバーを取り外しました。薬剤(青い容器)を使用していましたが、スケールがたくさん付着していました。
ACR設置2ヶ月後
2ヶ月後、ACRの点検を行いました。スケールがたくさん水槽部に落ちていました。
効果1 柔らかくなったスケール
ACR設置2ヶ月で、石のように堅いスケールが手ですくうと、柔らかいことが分りました。また、見えない部分である充填材のスケールも除去ができたと思います。
効果2 キレイにスケールが除去された
薬剤を使用しても、スケールは付着していましたが、ACRは、薬剤・電源を使用せず、スケール除去が可能です。
ACRは、循環水が流れる場所のスケールを除去します。柔らかくなったスケールは、簡単に落とすことができます。
効果3 さび等が水に溶け出す
ACRを設置して2〜3ヶ月位は、今まで冷却塔・クーリングタワーに付着していた、汚れ・スケール・配管のさび等が水に溶け出して、循環水の電気伝導率の数値が、ACR設置前より、高くなる場合があります。その後、数値は下がってきます。
効果4 ACRの汚れは拭くだけで楽
ACRを設置後、最初の数ヶ月間は冷却塔のスケール除去が安定するまで、ACRに汚れが付着することがあります。そのため、この期間には定期的な拭き取りメンテナンスが必要です。しかし、スケールが除去されると、その後はACRを拭く回数が減少します。
まとめ
アクアクリスタルリング(以下ACR)を設置してから2か月後、初期段階でACRの効果が想定より早く現れたため、トラブルが発生しました。
ACRの効果により、水槽部に大量のスケールが剥がれて蓄積し、このスケールを取り除かなかったことが、コンプレッサーのフィルターの詰まりを引き起こし、再びコンプレッサーが停止しました。上の写真は取り出されたスケールです。
ACRの設置後、スケールは剥がれて落ちます。これらの落下したスケールを掻き出す定期的な清掃が必要です。一度スケールが落とされ安定していくと、清掃の回数が減ります。
設置8年後の事例もありますので、ぜひ、ご覧下さい。